対馬丸記念館について

施設案内

  • 館内展示は1階・2階と分かれております。ご入館は2階受付カウンターよりお願いいたします。
  • 見学順路は2階から始まります。
  • 2階は常設展示と対馬丸についてまとめた映像をご覧いただけます。
  • その後、階段を降りて、1階の展示をご見学ください。
    (※当館の入口は2階です。ただし階段の昇降が困難なかたは、1階出口より入館いただけます。1階出口のインターフォンから職員にご連絡ください。)

2階

館内マップ

対馬丸記念会 館内マップ2F

2階展示「対馬丸の出航」

対馬丸は学童集団疎開の子どもたちをたくさん乗せて、那覇港を出航しました。

2階展示「対馬丸撃沈」

対馬丸の航路図や撃沈した米軍の記録を展示し、撃沈されるまでの経緯をご覧いただけます。

2階展示「みっちゃん」と「えっちゃん」のランドセル

みっちゃんとえっちゃんの背中で揺れていたランドセルです。対馬丸とともに出航した別の船にのっていたので残りました。

外間美津子(泊国民学校・10才)/外間悦子(泊国民学校・8才)

1階

館内マップ

対馬丸記念会 館内マップ1F

1階展示「沖縄の学童疎開」

戦争激化にともなう子どもたち、お年寄り、女性たちの疎開の様子や、当時の学校の様子を展示しております。(写真は再現された教室の様子)

1階展示「対馬丸撃沈」

犠牲者の遺影と数少ない遺品を展示しております。

1階展示「遺影検索ツール」

犠牲になった方々の遺影は開館以来20年でおよそ4分の1が集まりました。
遺影検索ツールでは、犠牲者の詳細情報とともに、犠牲者に関連したエピソードを閲覧いただけます。
今後ご遺族からのご提供があれば追加していきます。

ご利用案内

入館料金

個人 団体
大人 500 450
中高生 300 270
小学生 100 90
  • 有料来館者20名以上を団体割引(10%引き)とさせていただきます。
  • 障害手帳をお持ちの方はご本人と引率者1名が無料になります。
  • 当館の入口は2階にございます。階段の昇降が困難な方については、1階出口より入館できますので、1階出口にあるインターフォンを押して職員に連絡下さい。(館内には車イス4台あり)

開館時間と休館日について

開館時間 午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日 毎週木曜日・年末年始
  • ※年末年始は12月31日〜1月3日

保育園と幼稚園の団体様について

保育園と幼稚園団体の入館料金は無料となります。
5~6月は一般の見学者が大変多いため、ご希望の日程に添えない場合もございますので 予めご了承ください。

引率の先生について

教育課程に基づく学習活動(修学旅行・平和学習等の下見)として観覧する場合は、引率の先生方、添乗員の方は無料とさせていただきます。

団体でのご利用

団体でのご利用について 20名以上の団体は、10%の団体割引をいたします。
一度に入館可能な人数は80名程です。
30分以上の時間差をとれる場合は、80名以上の受入れも可能です。
1階館内ホールの利用 館内には50名程度収容できるホールがあり職員や語り部が映像を交えながら、子ども達にも分かりやすく説明いたします。
また、学校での平和集会など、館外での講師派遣依頼も承っております。
団体の予約申し込み 団体利用の場合は必ず事前のご予約をお願い致します。
下記より団体見学申込書(PDF)をダウンロードしてお申し込みいただけます。

事前学習のための補助教材

団体での見学コース(例)

ご見学のみの場合

時間 40分〜1時間

2階入り口から入館して館内の展示をご見学いただきます。
その後、館外に出て徒歩3分の小桜の塔へ。

2階入り口から入館

館内展示、映像見学

館外の「小桜の塔」見学

語り部の講話をお聴きになる場合

時間 1時間〜1時間30分

はじめに語り部の講話をお聴きいただきます。
次に各自で館内の展示を見学の後、館外に出て徒歩3分の小桜の塔へ。

語り部の講話(40分~1時間)

各自で館内展示、映像見学

館外の「小桜の塔」の見学

運営団体について

ご挨拶

公益財団法人対馬丸記念会
理事長 髙良 政勝

昭和19(1944)年8月21日、800人余学童を含む約1800人を乗せ那覇港を出航した学童疎開船対馬丸は、翌22日の夜、鹿児島県悪石島付近で米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け、撃沈されました。このとき、学童780人を含む1484人(平成30(2018)年8月22日までの氏名判明者)が一瞬のうちに帰らぬ人となりました。

この年7月から翌20年3月の最後の疎開までに、沖縄から出航した延べ187隻の疎開船(乗船者約8万人)のうち、一度にこれほど多くの子どもたちや民間人が犠牲になったのは対馬丸をおいて他にはないといわれております。

対馬丸が撃沈されて70年あまりの歳月がたち、語り継ぐ人たちも大変少なくなっております。わたしたちは、この歴史的事実を共有し、未来に正しく伝え継ぐことが必要だと考え、平成16(2004)年対馬丸記念会を建設しました。

今でも世界の多くの地域で戦争や紛争が絶えず、多くの子どもたちや民間人が犠牲になっております。平和な日本だからこそ、対馬丸記念会をとおして、戦争と平和、命の尊さについて子どもたちと大人の皆さまが共に考えてほしいと思います。

無念にも尊い命を失った子どもたちに代わり、記念館がいつも子どもたちの元気な声で賑わい、夢と希望にあふれ、人が幸せに生きていくことの意味を問い直す空間になればと願っております。

趣旨

財団法人対馬丸記念会は、平成25年4月1日を期して公益財団法人 対馬丸記念会へ移行し、新たな法人として出発いたしました。
これまでの活動の歩みを踏まえ、公益財団法人として総力をあげ対馬丸戦没者の悲惨な歴史とその教訓を風化させることなく伝えつつ、恒久平和の実現に向けて平和の発信に努める所存でございます。
対馬丸記念会の管理運営の充実に努め、対馬丸犠牲者の追悼と遺族の福祉の向上に取組み、平和の大切さを伝えたいと思います。

公益目的事業

常設展事業 対馬丸の悲惨な歴史を多くの人に伝えるため、ホームページで広く来館を呼びかけ平和への取組みを促進しています。
特別展事業 他県の平和関連施設・団体から資料を借用、1階企画展示室にて展示をして、戦争の悲惨な歴史を明らかにし、平和と生命の大切さを伝えます。
来館促進支援事業 来館者の増加を促進することによって、管理運営を強化しより多くの人に、来館を呼びかけます。
対馬丸戦没者の追悼と慰霊祭 毎年8月22日には、小桜の塔前で慰霊祭を実施します。
語り部事業 対馬丸の歴史とその教訓を風化させることなく、より多くの方々に伝えるため、語り部による講話を行っています。
相談事業 対馬丸記念会の遺族相談室を利用して、高齢化した対馬丸の遺族に対し生活改善の指導や相談を行い、生活の安定と向上に努めます。
講習会及び遺族と
地域住民との交流促進
遺族が健康で不安なく生活するために、ちゃーがんじゅう講座を開催し、併せて地域の方々との交流を図ります。
広報活動 定期的に対馬丸通信を発行します。
子供達の平和学習推進事業 対馬丸記念会を拠点として、戦争の悲惨さと平和の大切さを学習し、子供達が主体的に取り組むために平和講座やワークブックの作成を企画します。

公益財団法人対馬丸記念会 事業・組織体系図

理念

私たちは考えました
いま「対馬丸」を語ること、それは何でしょう?
戦争のこと?それとも平和?
本当に語って欲しいこと、それはいまそこにあるそれぞれの「夢」のことです

暗くつらい戦時でも「夢」は持っていました
でも、生きていればこその「夢」
犠牲になった彼らの無くしてしまった「夢」
彼らが持っていたであろう未来への「夢」
その「夢の未来」に私たちは生きています

この館に身をおいたら、感じてみて下さい
そして、考えてみて下さい
この館には犠牲者の数と比較して 遺品など、「物」があまりありません
どうしてでしょう?

あまりにも長い時間がたったから?
思い出を残そうとしなかったから?

沖縄戦では、多くが焼かれ破壊しつくされました
形あるものは失われました
しかし、人々の「想い」は決して失われません

人々の「想い」、それは平和への強い「希望」です
戦争を語るとき、悲しみと憎しみが生まれます
悲しみの大きさを、「希望」にかえる努力をしないと憎しみが報復の連鎖をよびます
しかし、報復の連鎖で悲しみは癒されるでしょうか?

いま「対馬丸」を語ること、それはなんでしょう?

いまも世界では報復の連鎖が
子どもたちから新たな夢と希望を奪っています
この報復の連鎖を断ち切る努力を一人ひとりがすること
これこそが、対馬丸の子どもたちから指し示された私たちへの「課題」ではないでしょうか

2004年8月22日 公益財団法人対馬丸記念会

交通アクセス

対馬丸記念会は沖縄県那覇市の海沿いにあります。那覇空港の北東、国際通りからは西の方向に位置しています。

所在地 〒900-0031 沖縄県那覇市若狭1丁目25番37号
TEL 098-941-3515
FAX 098-863-3683

お車をご利用の方

那覇空港から対馬丸記念会へのルート

国際通りから対馬丸記念会へのルート

モノレールをご利用の方

一番近いモノレールの駅は「県庁前駅」です。
「県庁前駅」から対馬丸記念会までは歩いて15分になります。

バスをご利用の方

対馬丸記念会近くのバス停留所は「西武門(にしんじょう)又は、久米孔子廟前(くめこうしびょうまえ)」になります。 「西武門」から対馬丸記念会までは歩いて5分ほどです。

下の図では “県庁や国際通り入口方面から” は「パレットくもじ前」の停留所から、 “新都心や泊港方面から” は「泊港入口」の停留所からの図になります。

パレットくもじ前から(約10分おき)

  • 那覇バス・2 識名開南線・新川営業所
  • 那覇バス・2 識名開南線・三重城行
  • 那覇バス・5 識名牧志線・新川営業所
  • 那覇バス・5 識名牧志線・三重城行
  • 那覇バス・15 寒川線・三重城行
  • 那覇バス・45 与与根線・三重城行

泊港入口から(約30分おき)

  • 那覇バス・3 松川新都心線・三重城行

小桜の塔

愛知県のすずしろ子供会(会長 河合桂・当時)が、沖縄に子どものための慰霊塔がないので、自分たちの力で是非作りたいと一円募金を始め、愛知県知事をはじめ同県の大きな協力によって沖縄に贈られた。
建立にあたっては、波上山護国寺の住職 名幸芳章大僧正が尽力し、昭和29年(1954)5月5日の子どもの日に除幕式がおこな われた。
塔は船首を那覇港に向け、旭が丘公園の展望台を挟み対馬丸記念館の反対側に建っている。
(デザイン:玉那覇正吉氏)

対馬丸記念会と小桜の塔

旭ヶ丘公園の入り口に建つ対馬丸記念館は、昭和19年8月22日に米潜水艦ボーフィン号に撃沈された対馬丸の記念館で、公園のもう一方の入り口には犠牲者を祀った小桜の塔も建っています。対馬丸以外にも戦時遭難船舶は数多くあり、その犠牲者を偲んだ、海鳴りの像が対馬丸記念館に隣接して建っています。子供を抱えた母の像は宮良瑛子氏の作で、造形的にも素晴らしいものです。

また、那覇市が十・十空襲犠牲者の追悼と不戦を誓った恒久平和モニュメント「なぐやけ」は、海水浴場に隣接する緑地にあり、周辺地域で遊ぶ親子連れや、市民を優しく見守っています。他にも、戦没新聞人の碑や、戦争中から現在まで、殉職した警察職員の慰霊碑も旭が丘公園内に建立されています。

アクセス

対馬丸犠牲者の慰霊碑「小桜の塔」略歴

1954(S29)年5月5日 沖縄戦戦没学童慰霊碑 小桜の塔 建立(護国寺境内)
1958(S33)年 小桜会と疎開船対馬丸遭難学童遺族会が統合、塔を管理
1959(S34)年6月9日 小桜の塔 移転改修(現在の位置)
2004(H16)年8月22日 対馬丸記念会開館
Pagetop